緑色にライトアップされた出雲大社本殿=出雲市大社町杵築東、出雲大社
緑色にライトアップされた出雲大社本殿=出雲市大社町杵築東、出雲大社

 失明の原因となる緑内障の早期発見を促そうと、世界緑内障週間(3月6~12日)に合わせた「ライトアップinグリーン運動」の一環で6日夜、島根県出雲市大社町杵築東の出雲大社本殿が緑色の光に照らされた。

 緑内障は徐々に視野が狭まるため初期は自覚症状がほとんどない。特に40歳以上からの発症が多く、発見が遅れると失明につながる恐れがある。

 ライトアップは啓発のため日本緑内障学会が2015年から実施し、出雲大社本殿については出雲市塩冶町の島根大医学部眼科学教室が主催。6日は関係者12人が集まり、午後6時すぎに本殿が発光ダイオード(LED)ライト16基により浮かび上がった。谷戸正樹教授(50)は「ライトアップを通じてまずは緑内障を知ってもらい、早期発見につながってほしい」と話した。

 同運動では出雲大社のほか、出雲日御碕灯台(出雲市大社町日御碕)や山陰両県の医療機関24施設などがライトアップされる。

 (藤原康平)