島根県庁
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 島根県は11日、93人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。出雲市の公設放課後児童クラブでクラスター(感染者集団)が発生した。鳥取県の新規感染は60人で、両県とも10日確認分。

 島根県の居住地別は、出雲市42人、松江市40人、安来市、益田市が各3人、浜田市2人、雲南市、江津市、奥出雲町が各1人。

 クラスター関連では、10日までに出雲市の公設放課後児童クラブで計7人が感染した。県内のクラスターの累計は115件。

 関係者の感染で、松江市内の小学3校、中学1校、出雲市内の小学2校、安来市内の小学1校が新たに休校や一部休校。県立東部高等技術校の職員、松江警察署の警察官の各1人が感染した。

 鳥取県の保健所別は鳥取市36人、米子24人、倉吉ゼロ。倉吉の感染発表がゼロだったのは1月9日以来。

 感染確認を受け、鳥取市のむつみ保育園が休園。八頭町立八東保育所が12日を休所とする。鳥取市の久松小、高草中も12日から休校とした。

 累計の感染者は島根7478人、鳥取7735人。10日午前0時時点の確保病床使用率は島根(368床)33・7%、鳥取(350床)18・9%。宿泊療養は島根52人、鳥取95人。自宅療養は島根594人、鳥取598人。両県とも重症者はいない。

 島根県は11日、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪の5都府県在住で基礎疾患のある県出身者が一時帰県する際の宿泊費の半額を、1泊5千円を上限に助成する制度について、申込期間を3月31日まで、宿泊可能期間を4月13日までそれぞれ再延長すると発表した。

 米子市は11日、1月27日から市内64の保育園と保護者に協力を求めていた登園調整を終了。自宅などでの保育への切り替えに協力した保護者への、保育料の還付措置も終えた。
 (中村成美、福間崇広)