【松江】全国的に駅構内や電車内で凶悪事件が相次ぐのを受け、松江署と一畑電車(出雲市平田町)がこのほど、松江市中原町の松江しんじ湖温泉駅で不審者対応訓練をした。元日にはJR松江駅で切りつけ事件が発生しており、乗客、従業員の安全につなげる。
訓練は職員や署員約30人が参加。不審者が切符を買わずに電車に乗ろうとする想定で、駅員が持ち物検査などを依頼したものの応じず、別の職員が110番した。不審者役が刃物を取り出しホームに入ると、電車の扉を閉めるなどして対応。駆けつけた警察官が取り押さえた。
一畑電車では、京王線電車での刺傷事件などを受け、防護盾を有人駅5駅に配備。車両内の防犯カメラ設置も進める。石飛貴之取締役本部長は「事件はいつどこで起こるか分からない。実際の現場でも冷静に対応したい」と話した。
(古瀬弘治)