大きく育ったアスパラガスを収穫する神田真里さん=出雲市芦渡町
大きく育ったアスパラガスを収穫する神田真里さん=出雲市芦渡町

 アスパラガスの産地・島根県出雲市で収穫が本格化している。春芽のアスパラガスは軟らかく、甘みが強いのが特徴。春を感じる野菜を届けようと、農家が汗を流している。

 出雲市は県内トップの収穫量を誇り、地元生産者でつくる「JAしまね出雲アスパラガス部会」の会員35人が、県全体の作付面積の6割以上に当たる約7ヘクタールで生産している。

 28日は、ハウス栽培を手掛ける神田農産(市下古志町)の神田真里さん(49)ら4人が、同市芦渡町のハウス内で長さ約30センチに育ったアスパラガスを一本一本、丁寧に切り取った。近く迎える最盛期には1日当たり80キロの収穫になるという。県東部や山陽、関西圏に出荷する。

 神田さんは「太いもので直径は3センチになる。天ぷらや塩こしょうで炒めるのもおいしい」と話した。

 (藤原康平)