建設業へのイメージアップを図ろうと、島根県内の建設業に携わる女性でつくる「しまね建設産業イメージアップ女子会」発行のカレンダーが今年も完成した。ドローン(小型無人機)を飛ばしたり、測量したりする様子など、現場の第一線で活躍する女性たちの生き生きとした表情を収めた。
(政経部・白築昂)

今年は、壁掛け(A2判)800個、卓上(R5判)500個を発行。1ページに2カ月分を配置し、業務中やプライベートの様子を切り取った写真を複数並べた。撮影は松江高専の写真部が担当した。

モデルの1人になった松江市出身の三代奈々さん(20)は高校卒業後、ビルや住宅などの水道、空調、ガスを設備工事を行う親和設備工業(松江市平成町)に入社。現在は、松江市役所の新庁舎建設事業に携わり、現場で書類管理などを担当している。

三代さんはこのほど、女子会のメンバーとともに、島根県庁を訪ね、松尾紳次副知事にカレンダーを贈呈した。「今は女性社員が私1人しかいないので後輩が増えてほしい。カレンダーを通して女性でも働ける職場だと思ってもらい、設備関係の会社に入る人が増えていけばいい」と話した。

カレンダーの発行は2013年に県内の女性技術者有志の発案で開始。以来毎年、作成し、県内の中学校、高校などへ配布している。