島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 島根県と鳥取県が12日、それぞれ150人、98人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも11日確認分で、出雲市の児童福祉施設と高齢者福祉施設、米子市内の障害児通所施設でクラスター(感染者集団)を確認した。

 島根県の居住地別は、出雲市57人、松江市53人、益田市10人、安来市9人、雲南市と隠岐の島町各6人、大田市3人、海士町2人、浜田市と江津市、奥出雲町、県外各1人。クラスターは11日までの検査で、出雲市の児童福祉施設で10人、高齢者福祉施設で6人の感染を確認した。接触者は特定できており、施設名は公表しない。

 松江市では市立小学校の関係者2人と市立保育施設の職員1人、島根県警本部の30代男性警察官1人、島根原発で協力会社社員1人が感染。出雲市では市議会議員1人が感染した。感染確認で雲南市内の小学校1校が12日から臨時休校。

 鳥取県の保健所管内は、米子51人、鳥取市32人、倉吉15人。米子市内の障害児通所施設のクラスターは、9~10日に利用者と職員計6人の感染が判明した。

 境港総合技術高で3人、米子高で1人、米子市の車尾小で1人が感染し、学年閉鎖や学級閉鎖。とっとり花回廊(鳥取県南部町鶴田)は職員1人の感染が確認されたが消毒を終えており、営業を続ける。県本庁舎と西部総合事務所の職員各1人も感染したが業務に支障はない。

 累計感染者数は島根1万944人、鳥取1万292人。12日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)19・4%、鳥取(350床)13・4%。宿泊療養は島根36人、鳥取104人。自宅療養は島根955人、鳥取439人。重症者は両県ともいない。
 (清山遼太、岸本久瑠人)