イベントに向けて冷蔵保存が始まったボタン=松江市八束町波入、由志園
イベントに向けて冷蔵保存が始まったボタン=松江市八束町波入、由志園

 春の大型連休を控える中、松江市八束町波入の由志園で、庭園の池などにボタンを敷き詰めるイベント「池泉牡丹(ちせんぼたん)」の準備が始まっている。新型コロナウイルス禍の疲れを少しでも癒やしてもらおうと、関係者が汗をかいている。 (山本貴子)

 池泉牡丹は、地元農家から花を集めて大型連休中に開く、ボタン産地ならではの恒例イベント。池だけでなく、遊歩道脇にも敷き詰め、庭園は通常とは異なる表情を見せる。

 21日は、庭園の庭師が地元農家から引き取ったボタンを、花の状態を維持できる冷蔵コンテナに入れる作業に当たった。職員は歩道脇を彩るボタンの受け皿の設置作業に精を出した。

 赤やピンクのボタンが池に約3万輪、通路には約2万輪で来場者を迎える大型イベントだけに、今後も根気のいる作業が続く。

 営業企画部次長の景山誠司さん(43)は「ボタンで心を癒やしてもらい、殺伐とした世の中にエールを送りたい」と話す。

 イベントは29日から5月8日まで(6日を除く)。7、8の両日は黄、白色の品種に入れ替えた限定企画「イエローガーデン」を展開する。