桜染めに取り組む「木(こ)の花工房」の作品展が、ギャラリー高瀬川(出雲市今市町)で開かれている。桜の木の樹皮や根などで染め上げたスカーフやネクタイなど約50点が並べられ、来場客が桜の彩りを楽しんでいる。30日まで。
木の花工房は、地元住民が育て上げ「日本さくら名所100選」にも指定された雲南市木次町の桜並木を次世代に引き継ごうと、吾郷康子代表(73)が設立した。
作品は、従来剪定(せんてい)される枝や根を有効活用。日の目を見なかった花の色を、布の上で満開に咲かせようとの思いが込められている。
吾郷さんは「作品を通して、春以外の季節でも桜を思ってもらえたら嬉しい」と話した。
午前10時から午後6時まで。入場無料。
(佐野翔一)













