往年の名車や旧車が一堂に集う「ノスタルヂック温泉津」が8日、大田市温泉津町温泉津の温泉津総合運動場で開かれた。半世紀前の欧州車をはじめダイナミックなアメリカ車、根強いファンを持つ国産車など約300台が勢ぞろい。午前中だけで2千人が訪れる人気で、多くの愛好家や家族連れが交流し、楽しんだ。
観光資源に頼らず、趣味や嗜好(しこう)で人を呼び込もうと地元住民グループ「ゆのつ組」が企画した。
中国・四国地方など全国の愛好家が、昭和50年代(1975年~84年)のスカイラインや1971年式のフェアレディZ、スプリンタートレノといった注目を集めた国産車や、アメリカ車のポンテアックで駆け付けた。
イベントは車高を低く改造したいわゆる「ヤン車」も並ぶなどジャンルを問わないのが特徴。参加者はエンジン音を楽しんだりボンネットを開けたりして車談議に花を咲かせた。
丸みを帯びた車体が人気のドイツ自動車大手、フォルクスワーゲン社のビートル(1958年式)を所有する桑本健司さん(48)=米子市安倍=は「いろんなジャンルの車を見られるし、交流できて楽しい」と話した。
飲食物の出店やミニ四駆会場が設けられ、家族連れも楽しんだ。
(曽田元気)