中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町片句)の再稼働を巡る地元手続きが大詰めを迎える中、東京電力柏崎刈羽原発を抱える新潟県では、福島第1原発事故を独自に検証した報告書の取りまとめ作業が進む。

 新潟県は、福島原発事故の原因▽事故が健康と生活に及ぼす影響▽事故が起きた場合の安全な避難方法-の3テーマで検証委員会を設置し、その総括が終わらない限り、柏崎刈羽6、7号機の再稼働議論に入らないことを決めている。2007年の中越沖地震の経験と福島原発事故の当事者である東電への強い不信感を背景に、毅然(きぜん...