ソースのゆで加減を教える岡本裕明さん(右)=浜田市周布町、周布まちづくりセンター
ソースのゆで加減を教える岡本裕明さん(右)=浜田市周布町、周布まちづくりセンター

 茨城県内のリゾートホテルで料理長を務めた岡本裕明さん(68)=浜田市西村町=がUターンし26日、同市周布町の周布まちづくりセンターで料理教室を始めた。本格的な洋食を学べる教室は市内で珍しく、定員超えの人気となっている。 (中村成美)

 岡本さんは同市金城町の出身。15歳で関東に移住し、茨城県内のホテルで12年フランス料理を修業。別のリゾートホテルでは8年料理長を務めたほか、地中海料理店を経営するなど、50年にわたり洋食料理の腕を磨いた。

 新型コロナウイルスの感染拡大を機に、故郷で羽を伸ばそうと昨年9月、単身Uターンした。料理の腕で地元に役立ち、地域の人と交流したいと、周布まちづくりセンターに相談。教室を開くことになった。

 初めての教室には募集した定員いっぱいの9人が参加。定員はすぐに埋まり、キャンセル待ちも出た。

 課題料理は冷製トマトスープや鶏肉ステーキなどの4品。実演を交えながら約2時間、レストランの味を再現するための一手間や盛り付けの工夫を紹介した。冷製スープの調理では、すりおろした山芋にプレーンヨーグルトを混ぜてあくを取る技を披露。参加者から驚きの声が上がった。

 岡本さんは「参加者と近い距離で教室ができ楽しかった。今後も家庭でできる一工夫を伝えていきたい」と話した。

 同センターで2022年度はあと3回教室を予定。先着順の定員制で、日時はセンターが毎月発行する地区便りで知らせる。