男三瓶山の頂を目指す登山客〓(?)大田市三瓶町
男三瓶山の頂を目指す登山客〓(?)大田市三瓶町

 大田市の国立公園・三瓶山が21日、山開きを迎えた。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえて例年の日曜日から平日に移行した分、登山客の数は少なかったものの晴天に恵まれ、汗ばむ陽気の中、思い思いのペースで頂上を目指していった。

 このうち島根県立三瓶自然館サヒメル(大田市三瓶町)近くの登山道から主峰・男三瓶山(標高1126メートル)の頂上へと向かうルートでは、家族連れや愛好家が植物を観賞したり、鳥のさえずりに耳を澄ましたりしながら歩みを進めた。

 兵庫県姫路市から妻と訪れた男性(76)は「山頂からの眺めが本当にきれい。コロナに注意しゆっくり楽しみたい」と話した。

 大田市観光協会三瓶支部の児玉賢次支部長(73)は5月30日、三瓶山麓で第71回全国植樹祭を迎えることに触れ「これからは三瓶が最も過ごしやすくなる時季。密を避けつつ自然を満喫してもらい、植樹祭と合わせて魅力が発信されればいい」と期待した。

 同協会などはコロナ禍を受け、西の原での安全祈願神事も一般市民の参列は制限したほか、記念行事の開催も見送った。

      (錦織拓郎)