小さな花から漂う香りが特徴のナゴラン=島根県隠岐の島町岬町、隠岐空港
小さな花から漂う香りが特徴のナゴラン=島根県隠岐の島町岬町、隠岐空港

 隠岐の島町小路の「なごらんの里・えびね園」を運営する中本憲昭さん(75)が23日、同町岬町の隠岐空港で中国地方では町内のみに自生するナゴランの展示を始めた。小さな花から漂うほのかな香りに、行き交う人が足を止めている。

 県のレッドデータブックで絶滅危惧1類の指定があるナゴランは、沖縄県の名護岳で見つかったのが名前の由来。ラン科の多年草で高知や九州南部に植生するが、日本海側では隠岐の島町だけに自生地がある。

 中本さんは保護のため種から栽培しており、つぼみや開花が始まったばかりの5鉢と地元では「ササフウラン」と呼ばれるフウラン1鉢を到着口近くの展示スペースに設置した。

 豊かな自然を伝えようと、中本さんは利用客に「鼻を近づけてみてください」と呼びかけ、清涼感のある香りを楽しませた。中本さんは「ほかでは見られない隠岐の花を目で見て、香りも楽しんでほしい」と話した。花が終わる7月中旬ごろまで展示する。
       (鎌田剛)