墨の濃淡で陰影や遠近を表現する作品が並ぶ会場=松江市朝日町、一畑百貨店5階美術サロン
墨の濃淡で陰影や遠近を表現する作品が並ぶ会場=松江市朝日町、一畑百貨店5階美術サロン

 墨画家・小玉茂右衛門(しげるうえもん)さん(70)=出雲市荻杼町=の古希を記念した墨画展が、松江市朝日町の一畑百貨店5階美術サロンで開かれている。アジサイやハス、ヒマワリなど四季折々の草花を題材にした墨画が来場者の目を楽しませている。7月6日まで。

 はがきサイズから屏風(びょうぶ)まで約80点を展示。鳳凰(ほうおう)のつがいを描いた屏風「鳳凰図」は、今年の3月、札幌市の覚英寺に奉納した作品の下絵だという。鳳凰の羽一枚一枚が丁寧に描き込まれ、緻密な筆遣いが目を引く。

 作品は墨の濃淡を、7段階に分ける技法で陰影を表現。最も濃い墨だと1日1回、7日に分けて重ね塗りする。薄墨になると50回ほど重ね塗りするため、作品1点を完成させるために、平均して約3カ月の期間を要するという。

 小玉さんは「こんな表現があるのだと感じ取ってもらいたい」と来場者に呼びかけた。

 小玉さんは、山陰中央新報社文化センター(松江市殿町)の墨絵講座松江教室講師を務めており、月2回、第1・第3月曜日に開講している。

 (山本貴子)