【出雲】出雲市斐川町神庭の荒神谷史跡公園の「古代ハス」が咲き始め、風に揺れるピンク色の花が、来場者に涼を届けている。
古代ハスは1951年に千葉県で出土した種子から育てられ、公園内の20アールの田で栽培している。
荒神谷博物館によると、今季は昨年より1日早い9日に咲き始めたが、雨の量が少ないこともあり田に水がたまりにくく、例年より花の数が少ないという。
29日は青空の下、緑の葉とピンク色の大輪が映え、来場者がスマートフォンのカメラで撮影し、散策を楽しんだ。同市白枝町の原萬右衛門さん(60)は「癒やされます。出雲に住んでいて良かったと思う」と喜んだ。
花が咲くのは午前中だけで、これから咲くつぼみもあるため、7月上旬まで楽しめる。
(松本直也)