鎌やなたなど刃物を品定めする来場者=安来市安来町、和鋼博物館
鎌やなたなど刃物を品定めする来場者=安来市安来町、和鋼博物館

 全国各地の刃物製品を集めた「やすぎ刃物まつり」が4日、安来市安来町の和鋼博物館と同館周辺で始まった。刃物市や包丁研ぎコーナーなど多彩な催しがあり、来場者でにぎわった。5日まで。

 高級特殊鋼ヤスキハガネの生産地・安来で開かれる恒例イベントで、島根県内に加え兵庫県三木市や新潟県長岡市、堺市など主要な刃物産地から24業者が出展した。

 さまざまな形状の包丁や鎌、なたなどが並び、来場者が用途や手入れの方法を刃物職人に聞いて品定め。包丁研ぎコーナーもあり、開始前から30人が列をつくる人気だった。

 初めて訪れた島根大材料エネルギー学部1年の鍋田倫太郎さん(19)は鋼材、鉄鋼に興味を持ち「安来の特殊鋼が刃物として活用され誇らしい」と話した。

 まつりは官民でつくる実行委員会(会長・田中武夫安来市長)が開き27回目。5日はステージイベントや昭和の車の展示会、包丁研ぎコーナー、ペーパーナイフ作り体験などがある。午後3時半まで。(中山竜一)