自民党総裁を退いた石破茂首相が11日、山陰中央新報社の単独インタビューに応じ、約1年の政権運営を振り返った。
(聞き手は取締役編集局長・杉谷健司)
Q・約1年の政権運営をを振り返り、日本の政治や自民党の中で、自身の信念や理念に基づいて残すことができたとレガシー(遺産)は何か。
「法案や条約案、予算案はほとんどが完璧に近い形で実現した。国家に対して果たすべき(責任は)最低限という言い方をしていいかは分からないが、果たしたと思っている。政府の仕事は予算案や法案をきちんと成立させることだ。まだ法案になっていないが、例えば防災庁はこれまでできなかったことだ。最低賃金の引き上げ、農...