松江市島根町加賀の漁業集落火災で被災した建物の解体やがれきの撤去が始まった。市が一括して行うことで所有者の同意を得て、着手した。6月末までに終える。費用1億6千万円は市が負担する。

 市の生活再建支援本部会議が22日あり、報告された。がれきやごみの処理量は約2750トンと見込む。

 解体撤去費など火災関連事業費は1億8300万円で、21日に補正予算を専決処分した。事業費には、家屋が全焼した被災者に1世帯当たり5万円の見舞金なども含まれる。

 市が2日から受け付けている義援金の総額は21日午後3時現在約1800万円。5月上旬の早い段階で被災者に配分を行う予定。

 被災者で市営住宅に入居済みの3世帯以外に、さらに3世帯が入居準備や入居検討を行っている。(黒沢悠太)