2022年度の補正予算が5月31日、国会で可決・成立した。総額約2兆7千億円のうち、約1兆5千億円が予備費への積み増しである。

 こうした巨額の予備費が計上されるようになったのは、新型コロナウイルス感染が拡大した20年度以降である。同年度補正予算で約10兆円という異例の規模の予備費が計上され、21年度および22年度の当初予算と合わせて、3年で既に総額2...