棒を倒さずに進む「ジグザグ走行」を見せる母里小学校自転車クラブの児童=安来市伯太町西母里、伯太体育館
棒を倒さずに進む「ジグザグ走行」を見せる母里小学校自転車クラブの児童=安来市伯太町西母里、伯太体育館

 交通安全子供自転車競技の腕を磨く母里小学校(安来市伯太町西母里)の自転車クラブが13日、近くの伯太体育館で練習の成果を披露した。島根県大会で10度優勝の「強豪」。新型コロナウイルス禍の影響で、8日に開催予定だった県大会が中止となったため、安来署が独自に発表の場を用意し、児童がミスの少ない安全走行で応えた。

 県内で競技に取り組む学校が指導者不足などを要因に減る中、県大会で2019年(第53回大会)までに優勝10度の実績を誇る同校は安来市内で唯一活動を続ける。

 ただ、県大会がコロナ禍の影響で20、21年は開かれず、3年ぶりの開催予定だった今年も、1カ月前に中止が決定。

 既に練習を始めていた児童の落ち込む姿に、安来署交通課の松本雅史課長は「このまま終わるのはどうかと思った」と胸を痛め、独自大会を開くことを決めた。指導に当たる市交通指導員の河場かね子さん(73)は「来年に向けて練習する上で、大会の緊張感や雰囲気が伝わるとうれしい」と計らいを喜んだ。

 「元気もりもり子供自転車大会」と銘打った大会は、学科テストをやめたほかは県大会とほぼ同じ内容。並ぶ棒を倒さずに進む「ジグザグ走行」など八つの実技テストに、クラブの4、5年生5人が臨んだ。

 棒を倒すなどミスすると減点される方式で、会場は緊張感でいっぱい。250点満点中235点で、1位になった小山智代さん(10)=5年=は「1位を取ろうと頑張ってきた。もっといい点を取れるように練習したい」と話した。
      (桝井映志)