島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 島根県と鳥取県が22日、943人、472人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも21日確認分で、両県で計8件のクラスター(感染者集団)が発生。島根県では新たに感染者3人が死亡し、累計死者数は37人となった。

 島根県の居住地別の内訳は、出雲市261人、松江市199人、益田市96人、浜田市38人、雲南市32人、邑南町11人、江津市、隠岐の島町各9人、大田市、川本町、津和野町各8人、海士町5人、奥出雲町3人、安来市2人、飯南町、美郷町、吉賀町各1人、県外4人、非公表2人、調査中245人。

 クラスターは、隠岐保健所管内のイベントで7人、会食で8人、雲南保健所管内の高齢者福祉施設で5人が感染。接触者は確認済みで施設名は公表しない。県内のクラスターは累計384件。

 感染確認のため、雲南市内の児童福祉施設1カ所が部分休業となった。

 鳥取県の保健所管内別の内訳は、米子250人、鳥取市146人、倉吉76人。

 クラスターは、鳥取市の保育所で32人、米子市の後藤ケ丘中で11人、同市の高齢者福祉施設で8人、倉吉市の高齢者福祉施設で9人、境港市の事業所で9人が感染。県内のクラスターは累計231件。

 感染確認を受け、倉吉市の上北条小、久米中、倉吉農業高が臨時休業。鳥取市の鳥取養護学校、米子市の福生東小、倉吉市の社小、倉吉東高、境港市の境港総合技術高が学級閉鎖となった。米子市の小鳩保育園は休園、湯梨浜町のはわいこども園はクラス閉鎖。琴浦町のやばせこども園は23日に休園する。県議1人も感染した。

 両県で感染者各1人が取り下げとなり、累計感染者は島根3万6168人、鳥取2万3378人。22日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)35・3%、鳥取(350床)22・6%。宿泊療養は島根34人、鳥取108人。自宅療養は島根5902人、鳥取3071人。重症者は両県ともいない。

 島根県は累計の死者37人全員が、65歳以上の高齢者だったと明らかにした。いずれも入院か療養中の施設で医療提供を受けており、自宅療養中の死亡例はなかった。
 (佐々木一全、岸本久瑠人)