島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 島根県と鳥取県が23日、851人、522人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも22日確認分。島根県は公表済みの陽性者1人がオミクロン株派生型「BA・4」に感染していたと明らかにした。県内での確認は初めて。

 島根県の居住地別の内訳は、出雲市209人、松江市152人、益田市65人、浜田市55人、安来市40人、雲南市31人、大田市、津和野町、隠岐の島町各10人、邑南町9人、江津市、奥出雲町各8人、飯南町3人、川本町、吉賀町各2人、西ノ島町、知夫村各1人、県外4人、調査中231人。

 BA・4は今月中旬に感染が分かった患者で、県外移動歴があった。県内で拡大中のBA・5と比べ、感染力は同等か少し強いとされ、県は基本的な感染対策の徹底を呼びかける。

 クラスター(感染者集団)の発生は6件で、松江市の高齢者福祉施設で27人、障害者福祉施設で21人、出雲市の高齢者福祉施設で14人、障害者福祉施設で17人、児童福祉施設で9人、医療機関で13人の感染がそれぞれ確認された。県内の累計は390件。
 感染の確認を受け、雲南市内の児童福祉施設3カ所が臨時休業となった。

 鳥取県の保健所別は、米子263人、鳥取市181人、倉吉78人。
 クラスターは鳥取市の保育所で6人の感染が判明し学級閉鎖の対応を取った。県内の累計は232件。
 このほか、鳥取市の保育施設、倉吉総合産業高校、八頭高校で関係者の感染を確認し、臨時休業または学級閉鎖とした。

 累計感染者は島根37019人、鳥取23900人。23日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)35・6%、鳥取(350床)21・1%。宿泊療養は島根30人、鳥取100人。自宅療養は島根6132人、鳥取3424人。重症者は島根1人、鳥取はいない。
      (広木優弥)