冊子「鰐淵探訪」を手にする高橋一夫センター長
冊子「鰐淵探訪」を手にする高橋一夫センター長

 鰐淵(わにぶち)コミュニティセンター(出雲市河下町)が、鰐淵地区の歴史文化を紹介する冊子「鰐淵探訪」を制作した。年9回発行する「コミ誌わにぶち」の連載企画で、2007年5月号から21年3月号までに掲載した計125編をまとめた。執筆編集した同センターの高橋一夫センター長(69)は「貴重な地域資源を記録した。地域活性化につながれば幸い」と活用を願う。 (松本稔史)

 冊子はB5判、132ページ。鰐淵地区自治協会と同地区社会福祉協議会の支援を受け500部制作した。原文の一部は加筆修正し、写真も追加や差し替えをした。

 国史跡の猪目洞窟(同市猪目町)で出土した古代の人骨をはじめ、天台宗の古刹(こさつ)、鰐淵(がくえん)寺(同市別所町)と、県外からの参拝者も多い韓竈(からかま)神社(同市唐川町)の歴史を解説し、銅や石こうなどが採取された鰐淵鉱山跡(同市河下町)を取り上げた。河下町にある「大人(おおひと)」の地名について、同地区に「大きな人が住んでいた」「大人族と呼ばれる集団が住んでいた」という伝承を記録している。

 鰐淵地区は、島根半島の北部に位置。河下、猪目、唐川、別所の4町からなり、人口は約600人。

 冊子は全戸約230世帯や市内各コミュニティセンターに配布し、市立全図書館、県立図書館(松江市)にも寄贈した。問い合わせは同コミュニティセンター、電話0853(66)0001。