島根県教育委員会
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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い島根県内で29日、部活動の一斉停止期間が始まった。2学期の活動が本格化するのを前に、学業への影響を最小限にとどめつつ生徒同士の接触機会を減らすことが目的。県はウイルスが家庭を通じて地域に広がることを懸念し、全年代で感染者数が増大する事態を防ぐ狙いがある。

 県内では16日に1日当たりで過去最多となる1621人の感染を確認。お盆期間の帰省によるピークは越えたものの、1週間の感染者数(人口10万人当たり)は、28日時点で903・4人と高い。

 夏休みに当たる7月25日以降の期間中、学校関連で確認されたクラスター(感染者集団)29件中のうち、16件は中学校や高校の部活動。クラスター認定されていない部でも感染が目立ち、家庭内の親や兄弟を通じて地域に広がったと見られるケースも散見された。

 県は授業再開により、こうした感染が学級や校内全体に広がる可能性が高いと見ており、予防的措置として県立学校47校に9月11日まで2週間の部活動一斉停止を要請。19市町村のうち15市町村の小中学校は県に準じた対応を取る。県教委によると私立学校も要請に応じる考えという。10月11日までに公式大会を控えた部は練習を認める。

 県感染症対策室の田原研司室長は「全年代での今後の広がりを抑えるための措置で、なんとか2週間協力いただきたい」と説明。大会参加で練習を継続する部については「レギュラー争いなどで、生徒から体調不良を訴えるのは難しい事態が予想される。感染拡大防止には保護者や指導者ら大人の配慮が欠かせない」と協力を求めた。
     (佐々木一全)