女性だけで舞も奏楽もする「女子神楽同好会舞姫社中」の初練習が27日夜、浜田市黒川町の石央文化ホールであった。舞の基本とされる儀式舞の「塩祓(しおはらい)」に挑戦した。メンバー19人が慣れない幣や扇子の扱いに苦労しながらも、指導を受けながら技術習得に励んだ。
初練習では、指導する浜田石見神楽社中連絡協議会の会員から、神楽で舞うときに手に持つ、扇子や幣といった道具を「採り物」と呼ぶことや、塩祓には神楽をする場所をはらい清める意味があることを聞き、手本を見せてもらった。
続いて5班に分かれ、演目中にしゃがむような動作では「右足を引いて左足を立てるようにして」「もう少し脚を開いて」などと指導を受けた。細かい所作ができると、笑顔で喜ぶメンバーもいた。
江津市渡津町の佐々木有香さん(22)は「社中には入っているが舞ったことはほとんどなかった。手の動きなど難しかった。家に帰っても練習したい」と笑顔を見せた。(陶山貴史)