ボート大会の松江市民レガッタが11月5日、3年ぶりに開かれる。松江の夏の恒例イベントとして親しまれてきたが、過去2年は新型コロナウイルスの影響で中止になった。「このままでは忘れられてしまう」と危機感を持った愛好者らが調整を重ね、今年は時期をずらして開くことにした。会場は初めて大橋川から中海に変わり、本番に向けて入念な準備が進められている。(三浦純一)
松江市民レガッタは全国最大規模の市民ボート大会として毎年7月下旬を中心に2日間、大橋川を舞台に開催。島根県内外から多くのクルーが参加していた。
2020、21年は新型コロナの影響で中止を余儀なくされた。今年の開催について、実行委員会の中にも中止やむなしの意見はあったが、古志勝俊実行委会長(68)=松江ボート協会会長=を中心に感染防止対策を取った上での開催を模索。多い年は2日間で300クルーだった参加を50クルーに限定し、1日で開くことにした。
大橋川改修工事などに伴い、会場は中海に変更。今年は、松江市美保関町下宇部尾にある松江ボート協会の艇庫近くに約300メートルのコースを設けて競う。来年以降も当面、中海で開く予定。くにびき国体でボート競技会場になった美保関町内のコースでの開催も検討している。
古志会長は「大会を通してボート競技や美保関町の素晴らしさを知ってもらいたい」と話した。
26日まで大会ホームページで参加を受け付けている。