練り上げたアイデアを発表する生徒=松江市大輪町、山陰教員研修センター
練り上げたアイデアを発表する生徒=松江市大輪町、山陰教員研修センター
練り上げたアイデアを発表する生徒=松江市大輪町、山陰教員研修センター

 山陰中央新報の創刊140周年記念事業で、子どもたちが地域の将来を考える「山陰みらい教室」が26日、島根大付属義務教育学校(松江市大輪町)の関連施設であり、中学2年に当たる8年生が地域課題解決のために練ったアイデアを披露した。

 山陰中央新報社と広告代理店・電通の共同事業で、地域振興策を中学生が考えるプロジェクト。6月下旬から8年生113人が2、3人ごとのグループに分かれて話し合い、各自のアイデアを磨いてきた。

 この日は15人が1人3分ずつ発表した。金津陽央里さん(13)は松江城や出雲大社の景観を生かした観光客の誘致案を紹介。城を夏は水色、秋はオレンジ色といった季節に合った色でライトアップしたり、出雲大社では拡張現実(AR)を駆使し神在月に集まる神々をスマートフォンで視覚化したりすれば、多くの人にアピールできると提言した。

 植野晶景さん(13)は日本神話に絡めた心霊スポットの構築、野崎詩乃さん(14)は島根県を中学生でも気軽に働ける地域にするなど、ユニークなアイデアを発表した。

 審査員を上定昭仁松江市長らが務め金津さん、植野さん、野崎さんの3人が表彰された。3人の発表は電通のクリエーティブチームが視覚化した上で、11月ごろに本紙で紹介する。

 (佐貫公哉)