たすきを受け取り、走り出す順大の三浦龍司(左)=第1中継所
たすきを受け取り、走り出す順大の三浦龍司(左)=第1中継所

 10日の出雲駅伝で順大の2区・三浦龍司は、前回大会までの区間記録を更新する区間2位の15分31秒をマークし、順位を二つ上げる好走を見せた。

出雲駅伝 順位の推移グラフ

三浦龍司 独占インタビュー

 2区(5・8キロ)は全6区間の中で最も距離の短い区間。ただでさえ、スピード勝負になる区間だが、この日は追い風となる西風が吹き、その傾向がさらに強まった。5位でたすきを受けた三浦は「積極的に行く」と、最初の1キロを手元の時計で2分38秒で通過すると、その後は2分45秒程度のタイムを刻んだ。

 結果的に6人が区間記録を更新。区間賞は洛南高の後輩の佐藤圭汰(駒大)に4秒差で譲ったが「手応えのある走りができた」と胸を張った。

 今季は海外のトラックレースに挑み、本格的に駅伝に向けた練習を始めたのは9月下旬。フォームの修正が間に合わず迎えたレースだったが、力を出し切れたことに満足した様子。「やっと出雲駅伝に出ることができて、うれしかった。地元のパワーをもらいながら走ることができた」。

 沿道に詰めかけた多くのファンの応援を力に変え、初めて出雲路を駆け抜けた大会を振り返った。
      (藤原康平)