浜田市出身で、昨夏の東京五輪陸上男子3000メートル障害で日本人初の7位入賞を果たした順大の三浦龍司(浜田東中-京都・洛南高出)がこのほど、帰省に合わせてインタビューに応じ、今シーズンの目標や意気込みを語った。
(聞き手は報道部・景山達登)
-大きく飛躍を遂げ、新たなシーズンを迎える。
「昨年はターニングポイントになった1年だった。東京五輪はいい結果を残すことができ、経験を積み、パリ五輪を目指す上で大きな弾みになった。箱根駅伝は、少し出遅れて足を引っ張ってしまったが、チームとして2位になった。駅伝で大きな結果を残すのは初めてで、新鮮な気持ちになった。トラック、ロードの両方とも力を入れていく」
-重点を置いて取り組んでいることは。
「今はトラックレースに向けた鍛錬の時期。ロードとトラックでは走り方も強化する場所も、練習の質や量も違う。脚力づくりや出力を出せる体づくりなど、体をトラックレース仕様に変えている。トラックの期間は200~300メートルの短い距離のインターバルトレーニングが増え、スピード、持久力を高める練習が多くなる」
-今季のレースは。
「直近は4月上旬の金栗記念選抜陸上中長距離大会。ポイントとなる大会は6月上旬の日本選手権。出場して内定をもらえれば、7月中旬に始まる世界選手権につながる」
-今後の目標は。
「世界選手権で優勝を目指したいが、どんな結果でも満足できると思っている。2024年のパリ五輪で金メダルを取るために、つながるレースにしたい。世界の壁を痛感する年になるのではないかと思う。自分が成長できると思えば楽しめるので、結果に一喜一憂せず、やっていく」
-長距離種目をしている子どもたちへメッセージを。
「自分が結果を残すことで皆さんの活力になればうれしい。頑張っている皆さんの姿を新聞などで見ることで、自分も刺激をもらっている。今後も互いに刺激し合えればいいなと思う」