まつえドロップスの多彩な作品が並ぶ売り場=松江市北堀町、スペース濠々
まつえドロップスの多彩な作品が並ぶ売り場=松江市北堀町、スペース濠々
めのうの粉末を使っただるま
めのうの粉末を使っただるま
まつえドロップスの多彩な作品が並ぶ売り場=松江市北堀町、スペース濠々
めのうの粉末を使っただるま

 松江市ゆかりの作家の作品を集めた土産物ブランド「まつえドロップス」が、観光客に人気だ。風景や特産品を題材にした雑貨や陶器、アクセサリーが旅の記念になると好評を得ている。 (山口春絵)

 発起人は、市内で雑貨店を営む須山広子さん(58)。長年観光客と接し、職場などだけでなく、自分や親しい人のために土産を買う人が増えたと感じていた。そこで新型コロナウイルス禍で発表の機会が減った、地元の作り手の作品を集めた土産物の新ブランドを思い付いたという。

 島根県外に住む出身者も「松江や島根が好き」という作家を誘い、4月に「まつえドロップス」を立ち上げた。現在約20人で、松江や島根の魅力を表現した多彩な作品がそろう。

 最も人気なのは、松江市玉湯町産めのうの原石を粉末にして、紙粘土に練り込んだ「おまもりだるまちゃん」。それぞれ表情が異なり、1個580円と価格も手頃で、おそろいで購入するグループもいる。松江の茶の湯文化や雨の多い気候をモチーフにしたエコバッグも人気を集める。

 ブランド名は雨粒と、多彩な味のあめが一つの缶に入る「ドロップス」に着想を得た。須山さんは「味わいの違う個性が詰まったブランド。買った人の癒やしになればうれしい」と話す。

 松江歴史館のミュージアムショップ縁雫(殿町)とスペース濠々(ほりほり)(北堀町)の2カ所で販売している。