日本フットボールリーグ(JFL)のFC神楽しまねのリーグ残留の可否を判断する理事会が12月6日に開かれる。成績面(現在12位)での降格の可能性はないが、リーグは運営会社・松江シティFC(松江市灘町)が現在の経営状況のままでは来季の参戦は厳しいとの見方を示す。残留を希望する場合は再建案の提示などを求めており、クラブ側の動向が注目される。 (原暁)
来季の参戦チームを決める上で、JFLは下位2チームの自動降格、地域リーグから2チームの昇格を想定しており、FC神楽しまねは、シーズン残り2試合をともに敗れたとしても16チーム中15位以下になる可能性はなく、成績だけ見れば残留することになる。
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ただ、リーグは、年会費や選手・スタッフへの給与の支払いができていない運営会社の経営状況に改善が見られないままでの残留には難色を示している。
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残留を希望する場合は、未払い給与などを適正処理した上で、来季の経営見通しなどを盛り込んだ再建案の提示を求めており、その内容を基に残留の可否を判断するという。加藤桂三理事長は「(今季と)同じことは繰り返せない。(クラブから)よほどの再建案を示してもらわないと、こちらとしても一緒に頑張ろうとはなかなか言えない」と厳格に判断する...