(株)ホテル一畑(松江市千鳥町、錦織祐作社長)が、一畑電車を貸し切りにできるウエディングプランを来年3月末までの期間限定で発売した。最少20人から催行し、小規模な挙式需要に応える。電車ファンのほか、中国地方を中心とした幅広いカップルの利用を見込む。
同社が一畑電車を前面に押し出したウエディングプランを提供するのは初めて。親会社の一畑電気鉄道(株)の創業110周年を記念するとともに、新型コロナウイルス禍で高まった少人数結婚式のニーズを取り込もうと企画した。
出雲大社結婚式場での挙式の後、出雲大社前駅ー松江しんじ湖温泉駅間を宍道湖を眺めながら貸し切り電車で移動できる。車両先頭部には、2人の似顔絵や写真などリクエストに応えて制作するオリジナルヘッドマークを掲げる。
2両編成で、車内は4人ずつのボックス席。プロカメラマン1人とホテルスタッフ4人が同行し、車内で特製カクテルが楽しめる。
料金は税込み110万円(20人)で、以降は1人増えるごとに2万1千円追加。最大70人。新郎新婦衣装やホテル一畑での婚礼料理、招待状代なども含まれている。
期間中5件の挙式を目標とする。二俣敬一郎営業本部長は「前例がないので逆にどんなことでも柔軟に対応する。新婚の方はもちろん、コロナ禍で式を挙げそびれたご夫婦にもぜひ利用してほしい」と話した。