スギ、ヒノキで作られた料理箱。サイズも多様で、さまざまな用途で使える
スギ、ヒノキで作られた料理箱。サイズも多様で、さまざまな用途で使える

 建具、家具、木製品などを製造販売する荒木建具店(出雲市平田町、荒木登代表)が木製の料理箱を開発し、売り出している。旅館が提供するような特別な料理を入れる段重ねの器のほか、日常で使う弁当箱や贈答用など幅広い用途で使えそうだ。

 ヒノキとスギの2種類がある。大きさは12センチ角、高さ4センチだが、要望に応じてサイズを変更できる。荒木建具店が昨春に特許を取得した、切れ込みの入った四つのL字型の加工材を「つなぎ」で接合する木工技術を応用した。つなぎは、色合いを考慮して栗の木を使った。

 このほど、松江市内の旅館で段重ねの御膳として試行的に使われたという。和室の減少で建具の需要が落ち込む中、新たな事業の柱を模索する荒木代表は「国産の木材を使ったヒット商品を生み出したい。いろいろな使い方が考えられるが、木目の美しさ、色合い、香りといった木材の魅力を感じてもらいたい」と話した。価格やサイズは別途相談。注文、問い合わせは同店、電話0853(62)4480。