板持浩二さんが売り出した「合格まちがい梨」。手前右は祈願箱=安来市中海町、道の駅あらエッサ
板持浩二さんが売り出した「合格まちがい梨」。手前右は祈願箱=安来市中海町、道の駅あらエッサ

 高校、大学などの受験シーズンを控えた16日、安来市久白町の梨農家・板持浩二さん(59)が縁起物の梨「合格まちがい梨」の販売を始めた。学問の神・菅原道真を祭る菅原天満宮(松江市宍道町上来待)にあやかった梨で道の駅あらエッサ(安来市中海町)などで100個販売する。

 菅原天満宮で祈願した二十世紀梨の木がある梨園で育てた晩生(おくて)の赤梨「愛宕」に、イカスミ色素で「合格」の文字や絵馬などが印刷してあり、毎年販売する。重さ約1キロと大玉の愛宕は2400個の収穫を見込んだが、9月6日の台風11号で4割が落果被害に遭った。今年の合格まちがい梨は台風でも落ちなかった梨で「強運の梨を食べて受験を頑張ってほしい」と話す。

 1個2千円、3個5千円、祈願箱入り(1個)1万2800円。来年2月まで販売予定(なくなり次第終了)。16日のあらエッサでの店頭販売は筆文字アーティスト西本敏昭さん(65)=山口県柳井市=がイカスミ色素で名前を書き入れるサービスもあった。17日午前9~11時も行う。

(桝井映志)