松江、出雲両市を結ぶ一畑電車で「出雲大社号」の愛称で親しまれた5000系の5010・5110号が13日、運用を終えた。地方私鉄では珍しい方向転換が可能なクロスシートを備え、黒と青、白をまとった独特な塗装が目を引く特別感のある車両だった。四半世紀にわたる活躍の様子と、引退を記念して行われた特別運行の様子を振り返る。

5000系は1998年、大社線などで活躍した旧型車両の置き換えを目的に、関東の大手私鉄・京王電鉄の5000系を改造し、2両2編成が登場した。94年に同車両を改造して運行を始めた一畑の2100系は、塗装と走行装置以外は大きな手...