知事賞を受賞した作品を眺める来場者=米子市中町、市美術館
知事賞を受賞した作品を眺める来場者=米子市中町、市美術館

 【米子】第20回鳥取県ジュニア美術展覧会が、米子市中町の市美術館で開かれている。大胆な構図や細かなタッチで表現された県内の小中学生の力作738点が、来館者を楽しませる。26日まで(21日休館)。入場無料。

 絵画・デザイン、書写、写真の計3部門の応募6946品を、県内の小中学校の教員、美術館学芸員らが審査。米子市の展覧会では知事賞(特別賞を含む)、教育長賞、奨励賞の入賞作品と、県西部地区の入選以上を並べた。

 絵画・デザイン部門で最高賞の特別賞に選ばれた鳥取市の山根宗一郎さん(中学1年)の「オニヤンマ空高く」は街のバックに力強く飛行するオニヤンマをダイナミックに表現。体の光沢や羽の模様を細かく描いた。書写部門の特別賞に輝いた米子市の石田悠真さん(中学3年)は毛筆の行書で「国際親善」とバランスよく半紙に書き上げ、世界中の友好を願う気持ちが伝わる。

 絵画・デザイン部門で入選した米子市立成実小学校4年の岩佐幸聖君(10)は、展示作品を鑑賞し、「丁寧に表現していてとてもすごい。来年は自分も入賞したい」と話した。

 県と県教委が主催。2023年1月7~15日は県立博物館(鳥取市)で、同27日~2月5日は倉吉未来中心(倉吉市)でそれぞれ開かれる。

 (柴田広大)