島根県が20日、1日当たりで過去最多となる1777人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。19日確認分。18歳以下の感染が多く、学校や保育施設などで8件のクラスター(感染者集団)が発生した。感染者3人が死亡し、累計死者数は157人となった。
【グラフ】島根、鳥取両県の感染者数の推移
20日までの1週間の感染者数(人口10万人当たり)は1210・0人で、こちらも過去最多を更新。年代区分(19日時点)では18歳以下が2509・4人と最も高く、親世代に当たる30~49歳が1526・7人と続く。1週間のクラスター数も45件中、半数の22件が学校や保育施設に集中。家庭内を通じた感染が続いており、県は年末年始にかけてさらに増加すると見込んでいる。
20日発表分の診断した医療機関の所在地別内訳は、松江市593人、出雲市590人、雲南市133人、大田市102人、益田市92人、浜田市70人、奥出雲町39人、安来市31人、江津市24人、隠岐の島町21人、飯南町15人、邑南町14人、吉賀町11人、西ノ島町9人、津和野町7人、川本町1人。医療機関で診察を受けずに自主検査のみで「しまね陽性者登録センター」に登録した人は25人だった。
クラスターは益田保健所管内の学校で12人、雲南保健所管内の児童福祉施設で10人、県央保健所管内の高齢者福祉施設と雲南保健所管内の学校で各7人、浜田保健所管内の高齢者福祉施設で6人、県央保健所管内の児童福祉施設、浜田保健所管内の学校、益田保健所管内の高齢者福祉施設で各5人が感染した。累計は893件となった。
関係者の感染確認で松江市立小3校と浜田市立小1校、雲南市立小2校、出雲市立の小学校1校と中学校2校が一部の学年や学級を閉鎖した。
累計感染者数は12万3781人。病床使用率(即応病床とコロナ患者が入院している一般病床の合計369床)は55・3%。宿泊療養は15人。重症者は3人。
(佐々木一全)