江戸時代に松江藩の鉄師を務めた田部家に370年以上にわたって伝わる餅つきが28日、雲南市吉田町吉田の同家であった。臼を囲んだ男衆が体をぶつけ合いながら、長い棒状のきねを使って餅をついた。

 

 粟原たたらを創業した1646年から毎年12月28日に実施し、餅を返す手水を使わないのが特徴。たたら製鉄は水の浸入による炉の水蒸気爆発が恐れられ「水を嫌う」ことにちなむという。

 田部グループの社員など約70人が集まり、...