浜田市三隅町出身で、プロキックボクサーとして国内外で五つのタイトルを獲得した寺戸伸近さん(42)=東京都在住=が第一線を退き、小中学生の育成という第二の人生をスタートさせた。指導する競技は自身のプロデビューのきっかけとなった「新空手」。「可能性を秘めた子どもたちの才能を伸ばしたい」と夢を膨らませる。

 プロ19年間で通算40勝を挙げた。最も印象に残ったのは2012年のISKA(国際競技空手協会)世界バンタム級の初防衛。英国選手に1ラウンドで2連続ダウンを奪われながら、逃げずに前に出て打ち合い、3度のダウンを奪い返してノックアウト勝ちした。

 体力の衰えとともに新型コロナウイルス禍の影響で思うように試合ができない中で引退を決意。10月の引退セレモニーでは、無敗のままボクシングに転向した那須川天心選手と...