境港総合技術高校(境港市竹内町)の食品・ビジネス科の生徒たちがマグロの胃袋を原料に考案した「境港天然本マグロほーるもん煮込み」が商品化された。全国の高校生がそれぞれの地域で水揚げされる魚の利用されていない部位などで作ったオリジナル缶詰のコンテスト最優秀作品。生徒たちは「アレンジもできる缶詰」とPRしている。 (松本稔史)
商品は夏場に境漁港に水揚げされるクロマグロの胃袋(ホルモン)とダイコン、ニンジン、コンニャクを煮込んだ、牛モツ煮込み風の逸品。開発は市内の飲食店が監修し、水産加工業のシーライフ(浜田市原井町)が1缶180グラム入りで千個製造した。市内6店舗で、1個900円前後で販売されている。
コンテストは日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で行われた「LOCAL FISH CAN(ローカル・フィッシュ・かん)グランプリ2022」。缶詰の日(10月10日)に東京都内で全国55チームから選ばれた10チームによる決勝大会があり、地域との連携なども高く評価された。
同校ホームページで市内販売先を紹介。考案メンバーの寺本光孝さん(18)=3年=は「ぬめり、臭いをとるのに苦心した」と振り返り、灘尾天水(なだおあみ)さん(17)=同=も「最初はカレー味を考えたが、今の味に落ち着いた。アレンジもできる」と話した。