国立公園・大山(1729メートル)の山麓にフォトスタジオを併設する国内初のグランピング施設が今年4月にオープンする。新型コロナウイルス禍の影響で今なおためらわれる旅行の楽しみを「非日常」の空間で味わってもらおうと、出雲市の写真館が整備。1日1組限定の貸し切りで、日本海を望む雄大な自然や地元産の「食」が満喫できる。 (井上誉文)
豪華なキャンプを楽しむグランピングの新施設の名称は「Knot Daisen(ノット・ダイセン)」。写真館「スタジオナウ」(出雲市塩冶神前6丁目、崎野裕社長)が、鳥取県大山町赤松の県道(通称・大山観光道路)沿いのクヌギ林でテニスコート6面分の敷地を造成し、ゴールドと白を基調にした平屋のフォトスタジオと、まきストーブ付きのドーム型テント1棟(定員5人)を建設する。
フォトスタジオで家族や、新婚を含むカップル、友人同士の写真を撮影後、そのまま滞在し、宿泊もできるのが魅力。直径7メートルのテント内にトイレとシャワー、デッキ部分には浴槽を備え、地下水をくみ上げて使用する。
当面は金・土曜限定で営業し、1泊当たり地元産の食材を生かした2食付きで、1人2万円程度を検討。グランピングのみの利用もできる。インバウンド(訪日客)需要の取り込みも想定している。
店名は英語で「結び目」に由来。豊島千紘店長(28)は「非日常的な空間で感動体験を提供し、人と人、地域と人の結びつきが生まれるような場所にしたい」と話した。
問い合わせはスタジオ・シュガースポット、電話0852(61)8227。