世界を震撼(しんかん)させた2021年1月6日の米議会襲撃。超大国の劣化を印象付け、ロシアや中国の「レコンキスタ(失地回復)」を後押しした。事件の扇動者トランプ前大統領を支えた白人ナショナリズムはなぜ生まれ、どんな論理を秘めているのか。第21回から計3回、「米国の復興」を唱えて論議を呼ぶ白人擁護運動の指導者の一人ジャレッド・テイラー氏に聞く。 ―30年余り、白人擁護運動に携わってきた。
「きっかけは1970年にさかのぼる。私が19歳の頃だ。(米東部の名門校)エール大の学生だったが、知的刺激を得られず、休学して海外放浪の旅に出た」
「欧州からアフリカに渡り、...