医療介護事業の(株)ワンズクリエイト(益田市乙吉町、和田秀人社長)がゆめタウン益田(同市高津7丁目)と共同で、買い物客の健康寿命を延ばそうと高齢者を対象にした体操を始めた。テナント出店している自社の買い物リハビリデイサービスの利用につなげ、ゆめタウンへの来店を増やす狙いもある。
要支援1、2の認定を受けた人が利用できる買い物デイサービス「らくまち」は2年前に開所。平日の午前、午後に10人ずつ受け入れ、買い物や体操などの機能訓練に取り組む。ワンズクリエイトの中島涼取締役によると「へき地からのニーズがあると思っていたが、市街地に住む方の利用が多い」という。
新たに始めた体操は毎週水曜日に食品売り場近くの1階広場で開催しており、12月末には16人が参加した。管理者で機能訓練士の可部実由紀さん(47)が「骨に刺激を与えて、骨密度を上げましょう」などと声がけしながら、20分かけて足首やひざ、首回りをストレッチした。参加者にはティッシュ1箱をプレゼントした。
客層は60代以上が4割超というゆめタウン益田の岡杖真一郎店長(55)は「益田のように高齢者の方が多いところでは買い物の場が顔合わせの場になる。ニーズに合う取り組みに挑戦したい」と話した。