サウナストーブがあるレストラン=出雲市斐川町学頭、四季荘
サウナストーブがあるレストラン=出雲市斐川町学頭、四季荘

 湯の川温泉(出雲市斐川町学頭)で温泉宿泊施設を運営する(株)四季荘(同、福島健治社長)が、サウナ施設にワーケーションスペースや飲食エリア、休憩室を新設したサウナ愛好家(サウナー)の楽園「パラティッシ」をオープンした。30、40代ビジネスマンをメインターゲットに、仕事と「サ活」を両立できる空間として売り込む。

 同社は2021年に本場フィンランド式のロウリュサウナを整備。客層の中心が従来の60歳以上から、20~40代に若返った。サウナ設置後の売上高は前年比1・5倍となり、新型コロナウイルス禍前も上回る過去最高を記録。高単価なサウナ事業の拡充で、さらなる売り上げ増加を図る。

 半個室のワーケーションスペースや、レストラン、間仕切りのある休憩エリアのほか、ロッカールームやシャワーブースを新設した。サウナ室をイメージしたレストランの中心にはフィンランドから直輸入したサウナストーブを設置。じんわりぬくもる空間でマーボー豆腐やうな重、ステーキ丼など精の付く特製メニューを楽しめる。

 サウナ利用者は全設備を館内着で使え、サウナエリアとの行き来は自由で、利用時間制限はなし。

 料金は平日税込み1480円、土日祝は同1680円。営業時間は午前10時~午後10時。毎月第1、3木曜日は女性のみ利用できる。

 投資額は約2500万円。サウナ部門の年間売上額を、現在の約2千万円から2年以内に3500万円に伸ばしたい考えだ。

 自身もサウナーの錦織貴志支配人は「ワーケーションの差別化と滞在時間延長が狙い。心地のよいセッティングを心がけており、一度来ていただけたらはまるはず」と太鼓判を押した。