寒さを乗り越えて甘みがより増した神在ねぎ=出雲市大社町中荒木
寒さを乗り越えて甘みがより増した神在ねぎ=出雲市大社町中荒木

 【出雲】出雲市内で栽培する特産野菜「神在ねぎ」の収穫が終盤を迎え、神田農産(出雲市下古志町)では31日、寒波を乗り越えて甘みが増した冬の味覚が次々と土から取り出された。

 神田農産では大社地区内に点在する計50アールで昨年11月、収穫が始まった。今シーズンは栽培面積を昨年より10アール増やし、計10トンの収量を目標に掲げた。しかし、年末の強風や先週の大雪の影響で葉が折れるなどの影響があり、昨年並みの8トンの収穫を見込む。

 神田真里さん(50)らが、葉に傷がつかないよう注意しながら手作業で120キロ以上を抜き出した。神田さんは「柔らかくて葉先まで食べられ、とても甘い。他の白ネギとの違いを感じながら食べてほしい」と話した。

 神在ねぎは、群馬県の下仁田ネギと神奈川県の湘南ネギを交配させた品種。加熱することで甘みが増すのが特徴。カレーや天ぷらなど調理方法は幅広く、2月末まで島根県東部のスーパーを中心に並ぶ。

(藤原康平)