中海・宍道湖・大山圏域の自治体、経済団体と交流するインド南部・ケララ州の学生のインターンシップ(就業体験)が7日、圏域のIT企業2社で始まる。新型コロナウイルス禍による中断を経て4年ぶりの実施。選抜試験を通過した理工系大学の5人が6日、米子市役所を訪れ、来日前に学んだ日本語で意気込みを語った。
IT企業の就業体験は圏域市長会(会長・伊木隆司米子市長)の受け入れ事業で、20、21歳の男女が参加。7日から17日まで東亜ソフトウェア(米子市)とブレイブスタジオ(松江市)で行われる。
市役所に伊木市長を訪ねた5人のうち、前年も選抜されていたコチ理工大4年のアシュウィン・アニルさん(21)は、日本語を一から学び直して来日。読書やバスケットボールが趣味と自己紹介し「技術力のある人たちと仕事ができることを楽しみしている」と語った。
就業体験の受け入れは2015年にケララ州と交わした経済交流の覚書に基づく。圏域のIT人材の確保につなげる狙いで、これまでに7人が圏域内企業に就職した。