島根県隠岐の島町都万の高田神社で28日、伝統行事「弓祭り」が営まれ、地域の悪霊退散や無病息災を祈った。
春の祈願祭に合わた伝統行事で、新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに開催された。還暦を迎えた氏子二人が役主(やくぬし)となり、境内に裃(かみしも)姿で姿を見せた。
二人は直径2メートルほどの的の前で神職からおはらいを受けた後、杯になみなみとつがれたお神酒を飲み干してから、約10メートル先にある立ち位置に向かった。
息を合わせて弓を動かす所作を行った後、「やあ」という掛け声で矢を放った。それぞれが2本の矢を放つと、再び杯にお神酒がつがれて周囲の氏子が「まあ、飲め」と勧めた。
的には鬼の顔やカラスの絵が貼られ、酔いが回る中でも中心を射抜くと、集まった約30人から歓声が上がった。
役主を務めた近くの工務店経営、門脇剛さん(61)は「お酒を飲むのがしんどかった。若い頃はもっと飲めたのに」と苦笑い。それでも地域の伝統行事を無事に終え、満足そうだった。
(鎌田剛)














