益田署が3日、株取引の投資名目で益田市の60代女性が約3710万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。

 益田署によると、女性は昨年7月中旬、著名人が暗号資産をつくるというネット記事を閲覧中に、バナー広告をクリックして出たサイトの記載に、リスクが少なく少額から投資できるとあったのに引かれ、個人情報を登録。英国人の「ヤシン」と名乗る男から電話があり「ノーリスクでもうけられる」と言われ、約3万5千円を指定された口座に振り込んだ。

 その後、偽の投資サイトを指示に従って操作し、株式の売買益として自身の口座に約13万円が振り込まれたため相手を信用。同9月下旬ごろまでの間に15回にわたりATMやインターネットバンキングを利用し、計約3710万円を指定口座に振り込んだ。

 女性はさらに、損失を取り戻すためとして1500万円の追加投資を求められたが、資金の捻出に困り弁護士に相談して被害に遭ったことに気付いた。同署は今年3月1日に被害届を受理した。