ずらりと並んだひな人形を紹介する中田豊センター長(左)=大田市大森町、大森まちづくりセンター
ずらりと並んだひな人形を紹介する中田豊センター長(左)=大田市大森町、大森まちづくりセンター

 世界遺産石見銀山遺跡の中心地・大田市大森町で「おひなさま展ー石見銀山ひなめぐり|」が開かれている。住民の寄贈や地元の押し絵作家の作品が並び、訪れる人を楽しませている。4月3日まで。

 江戸の雰囲気を伝える町並みを散策しながら華やかな人形を見てもらおうと、大森まちづくりセンターやNPO法人石見銀山資料館が企画した。まちづくりセンターや国指定重要文化財の熊谷家住宅、旧河島家、民家で飾られている。

 まちづくりセンターでは七段飾りをはじめ第2次世界大戦前の人形、住民手作りの作品など500点を展示。中田豊センター長(72)は「観光の盛り上がりと地域活性化につなげたい」と来場を呼びかける。

 熊谷家住宅では、大田市仁摩町天河内の押し絵作家、重田倫享(みちこ)さん(86)の作品47点が飾られ、パリで開かれた日本の伝統工芸展に出品された「両国橋」などが目を引いている。重田さんは「古い着物を生かした作品の良さを知ってほしい」と話した。

 大森まちづくりセンターは無料。熊谷家は大人520円、旧河島家は200円で、大田市民は3月末まで無料。石見銀山世界遺産センターでも展示がある。
      (曽田元気)