山陰両県は11日、高気圧や日照の影響で気温が上昇し、津和野(島根県津和野町)と智頭(鳥取県智頭町)で最高気温が今年初めて25度を超える夏日を観測した。ほかの観測地点も多くが5月並みの陽気となった。
松江、鳥取両地方気象台によると、最高気温は、島根県が津和野25・1度のほか、松江23・9度、浜田21・8度など。津和野など4地点が3月の観測史上最高を更新した。鳥取県は智頭25・5度、鳥取23・8度、米子22・9度などで、このうち智頭は3月の最高だった。
各地で20度を超える暖かさの中、春の野花や樹木の開花が進んだ。松江市八束町二子のサクラの名所・八束千本桜公園では早咲きの河津桜が満開となり、花見客でにぎわった。近くの会社員門脇優さん(38)は「春が来たという感じ。今年は開花が早い」とカメラを向けた。
両地方気象台によると、この陽気は12日まで。13日は寒気の影響でいったん冷え込む見通しという。
(勝部浩文)













